平ボディとは
屋根のない平べったいボックス(荷台)をシャーシに設置したトラックを平ボディトラックと言います。
主に形状的に箱型のバンに乗せられない場合や、クレーンで積み荷を載せたり降ろしたりする場合などに適しています。
一般的なトラックの形として世間に浸透しており、運転する際も一般車と大差なく使用することができ、誰でも使いやすいトラックと言えます。
種類は2トントラック(2tトラック)、4トントラック(4tトラック)、10トントラック(10tトラック)の3種類で、積み荷の大きさや運送距離で使い分けられます。
平ボディの特徴
一般的によく使われている平ボディには、どのような特徴があるのでしょうか?
荷物の運搬が便利!
平ボディの特徴でもある平らな荷台は、荷物の積み方を工夫することで、大量の荷物を運搬することが可能です。
荷台が安定しているため、比較的大きなものでも安心して載せることができます。
収穫した農作物や農機具、購入した家具、建築資材など、いろいろな種類の荷物を運搬できます。
荷揚げや荷降ろしが簡単!
平ボディは、荷台をアオリと呼ばれている荷物の落下防止柵で囲んだ構造になっています。
平ボディは左右後方すべてのアオリを開くことができるため、積み荷の積み下ろしが簡単です。
アオリは通常、両側、後側の三方開や、両側が前後で分かれている五方開などがあります。
また、パワーゲートなどの電動リフトが装備されていれば、重い荷物の持ち運びも楽に行うことができます。
種類が豊富でサイズが適度!
平ボディは、小回りの利く軽トラックや家具の運搬などに適している4トントラックなど用途にあわせてサイズを選べます。
軽トラックであれば、普通免許でも運転できます。
平ボディのタイプ
平ボディは地上から荷台までの高さによって、3タイプに分けることができます。
- 荷台内寸の長さ
- 620cm前後のものを「ショート」、760cm前後のものを「ベース(標準)」、860cm前後のものを「ロング」と言います。
また、960cm前後の「超ロング」と呼ばれるものもあり、これが4トントラック最大のサイズになります。 - 荷台内寸の幅
- 210cm前後のものを「標準幅」、230cm前後のものを「ワイド」と言います。
これらを組み合わせることで以下のような区分けになります。
低床型平ボディ(超低床型平ボディ)
高さ:780mm~785mm
地上から荷台までの高さが、最も低いトラック。
前輪は大きなサイズのタイヤを使用し後輪のみ小さなタイヤやホイールを使用することで、積み荷の積み下ろし作業の負担が少ないことが特徴です。
ただし、後輪タイヤが小さいため、揺れや衝撃がドライバーに伝わりやすく乗り心地も悪くなってしまいます。
そのため、低床型は人力で積み荷の積み下ろしが多い現場でかつ、短距離の運送する場合の利用に適しています。
全低床型平ボディ
高さ:840mm~970mm
低床型平ボディより地上から荷台までの高さが高く、高床型平ボディよりも低いトラック。
前後のタイヤは小さめのサイズを使用しトラックの車高を全体的に低くしています。
前輪も小さくなることからキャビンへの乗り降りが簡単なのに加え、低床トラック後輪よりもタイヤが大きくなることから
振動吸収性が確保でき荷物やドライバーへの負担が軽いことが魅力です。低床トラックと比較すると荷物の積み下ろしの作業性に劣り、高床トラックと比較すると走行時の振動吸収性に劣りますが、いろいろな用途に使用する場合は全低床型の方が使い勝手が良いです。
高床型平ボディ
高さ:925mm~1,105mm
前後に大きなサイズのタイヤを使用し地上から荷台までの高さが、最も高いトラック。
大きなタイヤを装着することで、運転席や荷台への揺れや振動は少なく、小さなタイヤより回転回数が少ないためタイヤの摩擦が軽減され経済的です。
地上から荷台までの高さがあるため、手積み手下ろしの場合、荷台への乗り降りや作業に負担がかかります。
そのため、高床型は、フォークリフトやクレーンで積み荷の積み下ろしと長距離の運送業務に適しています。
平ボディの注意点
積み荷をしっかり固定すること
アオリ以外に積み荷を覆うものがない場合、走行中の落下や破損を防ぐために、ロープなどでしっかり積み荷を固定しましょう。
重量と左右のバランスを考慮して積載
荷物の重さにバラつきがあるものは左右のバランスを取ることが大切です。
アオリよりも高さのある荷物であれば、走行中にバランスを崩して落下や破損をする恐れがあります。気を付けましょう。
はみ出し規定
トラックに積載できる荷物の大きさは、道路交通法57条により以下のように決められています。
- 幅
- 自動車の幅内
- 長さ
- 全長の10%以内
- 高さ
- 3.8mから積載する高さを引いたもの
※規定を超える大きさの荷物を積載する場合は、管轄の警察署もしくは交番へ「制限外積載許可」を申請しましょう。
どちらに提出するかによってはみ出せる範囲が変わるため、よく確認して申請してください。
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