4トントラック(4tトラック)とは
4トントラック(4tトラック)とは、車両総重量が11トン未満の中型トラックのことを言います。
最大積載量は2トントラックなどとは異なり、車種や形状によって大きな幅があります。
4トンも積めないトラックもあれば、4トン以上積むことが出来るトラックもあります。
- 車両総重量ってなに?
- 車両総重量は、車両重量・乗車定員・最大積載量を合計した重量のことを言います。
詳しくは「車両総重量」をご覧ください。
中型トラックと言っても車両総重量は11トン未満となっていますので、中には最大積載量が6トン、8トンとなっている中型トラックもあります。
また、「中型車は中型車(8t)に限る」などとなっている運転免許証では、車両総重量8トン未満、最大積載量5トンまでのトラックしか運転できないため、同じ中型トラック(4トントラック)と言っても、車両総重量が10トンとなっている中型トラックは運転することができません。
そういう意味では、4トントラックは車両総重量8トン未満、最大積載量5トン未満の中型トラックとして用いるのが妥当かもしれません。
実例で計算してみると
Valleyhillオークションに実際に出品されていた下記のトラックで見てみると、次のような計算となり4トントラックであるという事が分かります。
- 車両重量
4,250kg - +
- 乗車定員
110kg(定員2名×55kg) - +
- 最大積載量
3,600kg - =
- 車両総重量
7,960kg
4トントラックのサイズ
上記の車両総重量と最大積載量の条件を満たせばどのようなサイズでも4トントラックとなりますが、一番多いタイプのトラックとしてバリエーションが豊富ですが、サイズは以下のようになります。2トントラックなどの小型トラックと同様に「ショート」「ロング」「ワイドロング」という区分が存在します。
これらの区分けは、荷台内寸の長さと荷台内寸の幅によって使い分けられます。
- 荷台内寸の長さ
- 620cm前後のものを「ショート」、760cm前後のものを「ベース(標準)」、860cm前後のものを「ロング」と言います。
また、960cm前後の「超ロング」と呼ばれるものもあり、これが4トントラック最大のサイズになります。 - 荷台内寸の幅
- 210cm前後のものを「標準幅」、230cm前後のものを「ワイド」と言います。
これらを組み合わせることで以下のような区分けになります。
- ショート
- 荷台内寸の長さ:620cm前後
荷台内寸の幅:210cm前後
※4トンのショートはすべて標準幅になりますので、「ワイドショート」という車両は存在しません。 - ベース
- 荷台内寸の長さ:760cm前後
荷台内寸の幅:210cm前後 - ロング
- 荷台内寸の長さ:860cm前後
荷台内寸の幅:210cm前後 - ワイドロング
- 荷台内寸の長さ:860cm前後
荷台内寸の幅:240cm前後
4トントラックの形状
4トントラックの主要な形状には、以下のようなものがあります。
各メーカーの4トントラック
いすゞ
フォワード(FORWARD)
「は~しれ、はし~れ~、いすゞ~のトラック~!」でおなじみの中型トラックです。
1970年にTR型4t積みトラックとしてフルキャブとSキャブ(ショートキャブ)の2種類が発表されました。その後、モデルチェンジを繰り返し、2007年に6代目フォワードが発売されました。2017年にはフォワード80周年記念モデルも発表され、現在に至ります。平ボディからキャブバッククレーン、バン、ダンプ、冷凍車など様々なシリーズが存在します。
三菱ふそう
ファイター(FIGHTER)
三菱ふそうトラック・バスが製造、販売しているキャブオーバー型の中型トラックです。
1984年にFKシリーズのフルモデルチェンジの際に「ファイター」という名称がつけられました。積載量4トンクラスの中型トラックとしては大型トラックに近い機構をしています。発売後、さまざまなモデルチェンジや追加を繰り返すも、約30年にもおよぶ長寿モデルとなっています。
日野
デュトロ(DUTRO)
「トントントントン日野の2トン」でおなじみの日野自動車が製造、販売する中型のトラックです。
1964年に積載量3.5トンのKM300型として登場しました。積載量3.5トンクラスのショートキャブから11.5トンクラスのフルキャブまで幅広いバリエーションを揃えています。また、1991年の第13回大会にダカール・ラリー仕様のレンジャーが参戦し、2020年の現在も参戦を続けています。
Valleyhillオークションでは、これらのようなトラックを多数出品しています!
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